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2007年08月22日

「ハゲタカ」

NHKドラマ「ハゲタカ」は、おもしろい。今週6夜連続で放送している。

再放送要望に応えてのアンコール放送のようだ。放送予定は、

8月19日(日)夜9時50分~   第1回「日本を買い叩け!」
      20日(月)夜10時~        第2回「ゴールデン・パラシュート」
      21日(火)夜10時~        第3回「終わりなき入札」
      22日(水)夜10時~        第4回「激震!株主総会」
      23日(木)夜10時~        第5回「ホワイトナイト」
      24日(金)夜10時~        最終回「新しきバイアウト」

「企業買収」ビジネスをめぐる男たちの野望と葛藤、そして挫折と希望を浮き彫りにする、

骨太な経済エンターテインメントドラマ」だ。必見。これであなたも経済通。

このドラマを見るにあたっていくつかのキーワードを知っておく必要がある。

◎ハゲタカ
屍肉を貪る猛禽類の一種。
瀕死の企業に対する貸出債権などを安値で買い取り、工場閉鎖やリストラを強引に推し進め、企業を事実上解体して利益をあげるような投資家・ファンドの俗称として用いられる。1980年代後半、米国で多額の借入金債務で倒産しそうな会社の暴落した社債や貸出債権を底値で買い取る金融業者、それを専門とするファンドが現れた。その姿が死期の近づいた動物の上空を旋回する「vulture(コンドル、ハゲタカ)」を想わせることからこの名がついた。日本ではより広く、投資リターン獲得に貪欲なファンドをすべてハゲタカと呼ぶ風潮がある。
 
◎ファンド
fund【英語】。複数の投資家から資金を集め、その資金を用いて行われる事業・資産からの利益を投資家に分配する仕組みのこと。
一般には投資信託などの形態で、投資家から委託を受けた資金の運用を投資顧問会社等の機関投資家が代行する金融商品を指すことが多い。最近は、投資事業組合などの形で大口投資家の資金を集めて運用する、「プライベート・エクイティ(PE)ファンド」が活発化している。これらは投資の対象や目的によって「企業買収ファンド」「不動産投資ファンド」「債権買取ファンド」「事業再生ファンド」「ベンチャー(キャピタル)ファンド」など様々な名前がつけられている。
◎バイアウト
buyout【英語】。会社株式や債権の買い取りによって企業経営の支配権を獲得すること。
多額の借金をして買い取る場合をレバレッジド・バイアウト(LBO)、会社の経営陣が一般株主などが保有している株式を買い取る場合や、子会社・事業部門が親会社から支配権を買い取り独立する場合をマネジメント・バイアウト(MBO)と呼ぶ。
◎ ゴールデンパラシュート
「黄金の落下傘」の意。買収後、現在の取締役は解任されることが多いが、その取締役の退職慰労金の額を高額に設定しておく。それにより、買収後の出費が多いことから、買収を思いとどまらせるもの。退職慰労金の額の目安は、取締役の年収の約2、3年分ぐらいであるが、高額な場合には、投資家からの批判に晒されることがある
◎ホワイトナイト
「白馬の騎士」の意。買収される企業にとって友好的な第三者(企業)のこと。自社株を買収してもらう場合や、買収する企業に逆買収をかける(パックマン・ディフェンス=後述)場合もある。
◎不良債権
企業の破たんや経営悪化などの理由から、回収困難になる可能性が高い貸出金のこと。
バブル時代、銀行は土地や株を担保にして企業に大量の資金を貸付けたが、バブルが崩壊して企業の経営が悪化し、借金が返済できなくなった。担保の土地や株も下落したため銀行はいくら担保を差し押さえても貸出金は取り戻せなくなった。これにより銀行経営が悪化し、日本経済を脅かす大問題に発展した。
◎資産流動化
資産の流動化とは、企業が保有する資産の信用力に着目し、その信用力に基づいて信託受益権やCP(コマーシャルペーパー)を発行することにより資金調達を行う方法。
従来の企業自体の信用力を背景に調達する方法にくらべ、保有する資産によっては、レート等の面で、より有利な資金調達を行うことが可能となっており、いわば「市場型間接金融」とも言える第三の資金調達方法として、近時、注目を集めている資金調達方法。資産を流動化すると資産とそれに見合う借入金をバランスシートに載せなくてよくなる(資産のオフ・バランス化)ので自己資本比率などの経営指標が改善する効果がある。
銀行が保有する不良債権の一括処理を銀行内外に極秘で進める際に当たり障りのない用語として使われたことから、ドラマでは芝野の指揮する特別チームの部屋には「資産流動化対策室」という名称が掲げられている。
◎金融監督庁
総理府の外局として1998年に設置された行政機関。
不良債権の処理に公的資金をつぎ込んだ住専問題など一連の金融・証券不祥事に絡む、大蔵省の金融行政に対する批判から、事後チェック重視型の金融行政への移行を目的として発足した。民間金融機関などの検査・監督を所管。2000年金融庁として組織改正された。
◎秘密保持契約
取引に関して得た情報を他に漏らさないことを約束する契約。
企業買収や債権・不動産の買い取り交渉においては、価格査定のために顧客情報や契約関係などの詳細情報を開示してもらう必要があるが、売り手側にとしては、その情報開示にあたり資料がきちんと管理され他に漏れないこと、取引以外の目的に使われないことを確約してもらう必要がある。そのために取り交わす契約で、この内容に違反すると損害賠償責任が発生する。
◎ディール
deal【英語】。取引、案件。特に企業買収などの案件を行う場合に使われる。
大型案件は「ビッグ・ディール」「メガ・ディール」と呼ばれ、証券会社や銀行は手がけた案件数と取引金額を競い合っている。
◎デューデリ(デュー・デリジェンス)
Due Diligence【英語】。直訳すると「Due=当然行われるべき」「Diligence=努力」。
買収前に実施する買収対象企業や不動産に対する詳細調査で、「価格査定」「買収監査(精査)」などと訳される。最終的な買収代金支払いに至る前に、自ら及び公認会計士や弁護士などの専門家の手を借りてさまざまな角度から調査する作業。調査内容は買収対象企業・不動産のビジネスそのものから、会計、税務、法律まで広範囲にわたり、その調査結果に基づき価格交渉や契約交渉が行われる。
◎メインバンク
企業が長年にわたり主に取引している銀行。
それ以外の銀行はサブバンクと呼ばれ、区別される。メインバンクはその企業の安定株主になり、財務担当者や役員をメインバンク出身者が務めることも多い。企業が経営難に陥った場合はメインバンクが主導的役割を果たして救済策を講じるのが通例であり、逆にメインバンクが追加融資に応じず貸付金の返済を迫る事態に陥ると、経営破綻、倒産につながりやすい

 

投稿者 jyoumu : 2007年08月22日 | コメント (0) | トラックバック (0)

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